眠気にも1日の中でリズムがあります。
お昼ご飯の後、
仕事中や授業中にもかかわらずうつらうつらしてしまった経験がありませんか?
昼間の眠気が一番強いのが午後2~4時なのです。
また、夜間の眠気が一番強いのは午前2~4時で、
時間周期の眠気のリズムのピークにあたります。
眠気のピークというのは、
事故やミスが増える時間帯ともいえます。
スウェーデンのガス作業従事者による作業ミスの発生時刻の調査によると、
作業ミスは夜には午前3時台に最も多く発生し、
昼間では午後3時台に多いことが報告されています。
これらの時刻は、眠気のリズムのピークとほぼ対応しています。
24時間休むことなく活動し続けている現代の生活スタイルは、
人間の自然なリズムには合っていないのです。
逆にいえば、
この自然のリズムを知り、
タイミングを逃さず日々の生活を送れば「寝つき」と「目覚め」を
改善できるということです。
出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p22