人間の眠りのリズムと体温の変化は、
朝に体温が上昇し始め、
夕方から夜にピークを迎え、
少しずつ体温が低下していく時に眠りに入ります。
体温が上がっている夕方に、
ウォーキングなどの軽い運動を30分くらいすると、
その晩、熟睡しやすくなります。
運動で一時的に上がった体温が、
汗によって下げられると、
体の内側の深部体温が下がって眠りやすくなるからです。
適度な体の疲労も眠りに入るのを助けます。
睡眠のためには、夕食後に軽い運動をするのがもっとも効果的です。
お風呂も運動と同じ効果があります。
就寝する少し前に38~40度くらいのぬるめのお湯に20~30分程度の時間をかけてゆっくり入るのがポイントです。
逆に寝る前に熱いお風呂に入ると、
体温が下がらず、
交感神経が高まって緊張や興奮状態となり、
眠りに入りにくくなるので注意しましょう。
出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p89