最近はちょっとした駅の近くには、コンビニや大手の学習塾があります。
学習塾の煌々とした光がビルの窓から外を照らしている光景も、
夜10時を過ぎた明るいコンビニで雑誌を立ち読みしたり、
友達としゃべりながら、夜食を食べている子どもたちの姿も見慣れたものとなりました。
これらの照明は家庭照明の約3倍もの明るさで、
メラトニンを抑制してしまいます。
塾からの帰宅時刻が遅くなるほど夜型になるという調査もあります。
塾の時間が遅くなれば、床に就く時間も当然遅くなり、
睡眠のリズムがズレて睡眠の質が低下し、朝が辛くなります。
特に夜8時以降の明るい蛍光灯の光は、生体時計を遅らせるもとです。
それ以降でも、なるべく午後9時までには帰宅できると影響を少なくすることができます。
大人のビジネスの世界では早朝の会議や交流会がありますが、
子どもの塾も始業前の朝塾があればよいのでしょうか。
出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p53