受験や試験のために、
夜遅くまで勉強した経験はみなさんにもおありでしょう。
昔は受験に関して、「四当五落」などという言葉がありました。
「寝る間も惜しんで勉強して4時間の睡眠なら合格するが、
5時間も眠っているようでは合格できない」
という意味に使われていました。
ある調査によれば、
平均4時間睡眠の日が4~5日続くと、
徹夜をしたのと同じくらいの脳の疲れ具合となり、
認知能力がかなり低下するそうです。
そんな状態で勉強を続けてもしっかりと身につくはずはありません。
最近、学力低下が問題になっていますが、
その原因は夜ふかしの増加、
睡眠時間の減少、睡眠習慣の乱れなどに関係があると指摘されています。
出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p80