2つの睡眠の役割とは

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という2種類があります。

子供が眠っている時に寝顔を観察してみてください。
レム睡眠の時には、まぶたの下で眼球がキョロキョロと動いています。
レム睡眠という名称は、この急速眼球運動(Rapid Eye Movement:REM)
から名づけられています。
それに対して、ノンレム睡眠はレムでない睡眠(Non-REM)という意味です。

レム睡眠は、体は力がすっかり抜けていますが脳は活動しています。
まぶたがピクピクと動き、夢を見たりしています。

ノンレム睡眠は深い眠りで、脳を休ませる睡眠です。

一晩の睡眠中に、レム睡眠-ノンレム睡眠が、
ひとつの睡眠単位となっていて、朝方までに、
この睡眠周期を4~5回繰り返します。
ひとつの周期は平均約90分ですが、
人によって多少異なり、約70~130分という幅があります。

人間ではわかりにくいですが、
猫の寝姿ではレム睡眠-ノンレム睡眠どちらの状態にあるかがわかります。
レム睡眠ではぐったりと体の力が抜けている状態になり、
ノンレム睡眠ではある程度、筋緊張が残っています。
いわばレム睡眠は「ぐったり寝ている」
ノンレム睡眠は「ぐっすり寝ている」と言えます。

 

出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p24


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