記憶を固定させる睡眠

試験前に、眠らずに必死に一夜漬けや徹夜をする。
これは、睡眠学の見地からすれば、
とても非効率的な学習方法なのです。
まったく何も勉強をしていなかったのなら、
しないよりはましかもしれませんが、
きちんと睡眠をとって翌朝復習するほうが
はるかに効率的です。

勉強やトレーニングをした後に眠ると、
他の刺激が邪魔をしないため
記憶や技能が脳内にしっかり整理・固定しやすいと推測されます。
目が覚めている時間が長いと五感へのさまざまな刺激、新しい情報によって、
記憶がごちゃごちゃになったり、忘れたりするからだろうと考えられます。

 

 

出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p83

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