蛍光灯より白熱灯で良い眠り

自宅の照明を思い出してください。
日本の家庭の約80%が室内照明に白色蛍光灯を使っているという
調査があります。
長い時間を過ごす家庭の証明の影響は少なくありません。
海外のリビングや寝室の多くは白熱灯を使った間接照明です。
日本人が海外に行くと『ちょと暗いなぁ』と感じるくらいです。
就寝の数時間前は、
少なくちもこうした波長の長い照度の低い光に囲まれた環境にいるほうが
眠りにつきやすくなります。

光はその波長によって目に見える色が異なります。
太陽の光には、短い光(青)や長い光(赤)が含まれています。
実は、蛍光灯には短い波長の青い光が多く含まれ、
これはメラトニンの分泌を抑制してしまうのです。
白熱灯には、赤の長い波長が多く含まれ、
青い成分は少ないのでメラトニンの分泌が防げられません。
リビングや寝室の明かりは、蛍光灯をやめて、
白熱灯に変えてみましょう。
メラトニンの分泌が防げられず、
眠りに入りやすくなります。

 

出典:宮崎総一朗『伸びる子供の睡眠学』(恒星社恒生閣、2009年)、p52

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